「アカン!まわりが凄すぎる!
この業界でやっていく自信が全然ない!」
と焦っているそこのアナタ。
安心してください。
僕もCGデザイナーですが、技術的な部分に興味がなく新しいソフトなんかも使う機会もなかったりするのでスキルに自信はまったくありません!!
というより、興味もないので、スキルで負けていても負けた気になりません!!
まぁそんな焦らず、戦うフィールドを変えてみると意外とイケルような気がするんです。戦うフィールドを変えるといっても、具体的な話がないとピンとこないと思うので、面白いエピソードをご紹介しましょう。
有名大学を卒業し高校の英語教師になったAさん
Aさんは高いレベルの英語力を持ち、英会話はネイティブ並みでした。
しかし!
赴任した高校は偏差値の低い学校で生徒には非常に初歩的な英語を教えないといけませんでした。。。
Aさんは「このままじゃアカンくない?」と悩みます。
そこでAさんは一大決心して学校をやめて英会話学校を開業することに!
しかーし!
Aさんには社会経験もビジネス経験もなかったので、英会話がうまくてもビジネス英会話を教えることが出来なかったのです。。
経営難に苦しむなか、あるアイデアで活路を見出します。
そのアイデアとは「外国人向けの日本語教師」でした。
日本企業に海外転勤などでやってくる外国人の妻や家族を相手に、英語で日本語を教えるビジネスを始めたところこれが大当たり。
たしかに、偏差値の低い学校ではAさんの英会話スキルは必要とされず、ビジネス英語を教えるのもうまくいかなかったけど、外人さんに日本語を教える教師としては最適なスキルだったのです。
普通の短大生Bさんがカリスマ家庭教師に
短大に通いながら家庭教師のバイトを思い立ったBさん。
でも、普通の短大の女の子であるBさんに家庭教師を頼む人はなかなか見つかりません。
そこでBさんはある戦略で状況を打開します。
「偏差値40以下の中学生だけを教える家庭教師」を始めたのです。
Bさんが家庭教師を始めた地区は、教育熱心な地域であったため学習塾も多く、その多くが有名私学を目指す指導をするところばかりでした。
Bさんはそういった学習塾が相手にしない「高校くらい卒業させたい」と考える親とその子どもをターゲットにしたわけです。
短大生というのも、本来弱みであるはずがターゲットをかえることで「基礎から丁寧に教えてくれそう」「苦労してるから弱い立場の気持ちがわかる」といったポジティブな印象を与えることになったのです。
建築士に挫折して銭湯イラストレーターになったCさん
大学で建築を学び、都内の有名設計事務所に勤めることになったCさん。
でも、仕事があまりに忙しくついていけなくなり退職することに。。
そこで疲れを癒すために好きだった銭湯に通っていると、みるみる元気になっていくのを実感しました。
そこで建築設計で身につけた技術をつかって銭湯のイラストを描いてtwitterにアップすると、思いがけずたくさんの反響がありました。
それがきっかけで銭湯で働くことになり、Webメディアや雑誌に連載を持つ人気イラストレーターになりました。
大事なのは場所
面白いエピソードですよね。
Aさんは「ネイティブ英会話ができれば、なんとでもなるやろ!」みたいな突込みを入れたい気持ちにもなりますが、Bさんは「うまい!」という発想の転換を感じます。
Cさんのように「自分はこれがすき」というものがあって、なにげなく組み合わせてやってみたことが反響を呼ぶ、というのはクリエイターの理想の形かもしれません。
自分の能力が足りないからと無理をして頑張るんじゃなくて、今ある能力を違う場所で生かせるか考える。
という発想ですね。
とはいえ最低限のスキルや知識が必要になるわけですけど、示唆に富んだエピソードなので紹介してみました。