
川柳と言えばサラリーマン川柳が哀愁が漂っていて面白いと言われていますが、うちのお婆ちゃんの川柳は哀愁が漂っているなんてレベルじゃありません。
おばあちゃんはすでに天国にいってしまいましたが、僕が彼女の才能を世に放ちたいと思い。
ここに発表させて頂きます。
それは部屋を掃除している時に見つけた昔の日記です。
日記の所々に川柳が書き記しているのを見つけました。
お爺ちゃんに先立たれ、しばらくの間ひとりで生活していた時の日記です。
- 年が行き 頭の中も 空になる
- 好きな事 やがて出来ぬ 日が来るか
- やがて来る 身内と孫を 待つばかり
- ピーンポンは トイレの中で 聞き流す
- 書き忘れ 静かな夜に 思ひ出す
- 亡き後は 夜の淋しさ 身にしみる
- がくぶちを 見上げるばかり 思ひ出が
- 銭湯は 誰かれなしに はなしでき
- 銭湯は 女の体 よく見へり
- 銭湯は どこもかしこも かくせない
- 年よりは 何を待ってる おむかいだ
- 風呂上り 一人淋しく 爪を切る
- 春が来た 老も少しは 化粧する
- 一人寝の 眠れぬ夜に 猫の声
- 湯上りに 一人淋しく 爪を切る
- コスモスに 生か造花と ふれてみる
- 悪知恵を 働きかける 無人の駅
- だれのため おしゃれするの いい年で
- ダイエット 出来ないままに 年を取り
- 食事会 今日の笑顔は 明日はなし
- 太い手で センベを持って 食べている
この天才的な才能を受け継いだ僕も、しっかりと作品を世に残していかないといけない。
そう心に強く誓ったのです。
「銭湯は 誰かれなしに はなしでき」すごくよくわかります。最高です!
少年シニアさん、コメントありがとうございます。そこにひっかかるとは、さてはなかなかの人生経験を積んでおられますね★