6月に依頼を頂いた競馬ボードゲーム「ダービーウォーズ」のアートワークデザインがひとまず完成しました。
今年の秋のゲームマーケットでも出品するということなので、簡単に紹介したいと思います!
ボードやチップ、表紙のデザインのみならず、ゲームシステム部分でも色々と「こうしたほうが面白くなるのでは?」という提案をしたものが次々と採用されています。
基本にある「家族で楽しめるドタバタ競馬ボードゲーム」というコンセプトはそのままに、よりシンプルに、戦略的に、美しくなると思った場合だけ提案しているので確実に改良されたと思います。
ゲーム内容は、4~5人でプレイするドタバタの競馬レースゲームです。
1人のプレイヤーにつき4頭の持ち馬がいまして、1レースに2頭出走させて2レースの勝利点で競います。
看番馬のみ勝利点が2倍になる、というのがポイントです。
サイコロを2つ同時に振って、どちらの馬にどちらのサイコロの出目を使用するかを選べるというシステムになっているので、ただのスゴロクゲームとして子どもも楽しめるし、大人も戦略を考えつつ進めることができます。
メインボードでは競馬場の電光掲示板を得点表にするなどオシャンティーな感じにしてみました。
直線では芝の色が濃い場所がありますよね?
ここに止まればイベントカードを取ります。
イベントカードは着順によってどのカードを取るのかが変わります。
下位にいるほど逆転の期待できるカードがあるので、最後まで息を抜けません。
マリオカートのアイテムも下位なほど期待値が上がりますよね?
あんなイメージです。
アートワークをやってみて
今回は僕に依頼がきた時点ではとても粗削りで、もっとここをこうした方が良い、ということをデザインする前に色々と提案しました。
ボードゲームに関してまったく実績のない僕ですが、そのゲームシステムの美しさ、洗練されているかどうかというのを感じることはできるらしく、その提案を受け入れてくれたことに感謝します。
ただ、たくさん売るのは難しいんやろねぇ。
今回はお試しという部分もあって、ボードやチップなどは原案者さんの手作りなんです。
それでも販売価格が2500円ほどになるようなので、果たして。。
この規模のボードゲームを印刷業者に依頼すれば40万はかかるので、手作りのもので反応を伺うのはありだと思います。
さてさて、そういった不安を裏切る結果になるのか?という点でも売れ行きが楽しみです。
また前からあった「ボードゲーム作りたいなぁ」という思いに火を付けてくれました。
ボードゲームに携わってみて、「もっとこうしたほうが、よりシンプルで戦略性が上がる」という視点が僕にはあるようです。よりシンプルに。より深く。より美しく。それを追い求める僕がいました。
それに気づいたことが大きな収穫です。
僕がひとりで作り上げる競馬ボードゲームではその思いをぶつけたいと思います。