こんにちはCGデザイナーやりつつ自主制作アニメを作っているアリマです。
インターネットが発達したことにより、Youtubeやtwitterなど作品を発表できる場が増え「自分でオリジナルアニメを作ってみたい!」という人も多くなっているように感じます。
自主制作はすばらしい体験です。
あなたが何歳であろうと自主制作アニメを作ることが遅いということはありません。
というより、人生の酸いも甘いも知った人のほうが良い作品を作れるんじゃないかな。
また実績も経験も関係ありません。
10作目だろうが、独学だろうが関係なく、作品の良しあしだけで評価が決まります。
作品を発表すれば、人生が変わるような出来事が起きるかもしれないのです。
と、いくつになっても夢を見れるのが自主制作アニメの素晴らしさだと思います。
僕は人生経験も時間もたっぷりあるおじいちゃんになってからが創作の本番だと思っています。
お金と時間の心配をなくし、そこで自分が生み出すものを見たい、というのが僕の夢です。
自主制作アニメを作る方法
自主制作アニメを作る方法はたくさんあります。
- 手描きアニメーション
- 3DCGアニメーション
- ストップモーションアニメーション
- クレイアニメーション
- 2DCGアニメーション
ちなみに僕は3DCGアニメーションを制作しています。
3DCGを使ったアニメ制作については、こちらに詳しく書いてるので興味ある人は見てみてね。
この中で最も一般的なのが手描きアニメーションではないでしょうか。
専門的な知識がなくても、とりあえずそこそこ絵が描ければ出来るので。
こないだクリエイターさんの集まる合宿で手書きアニメを作ってる人に聞いたところ、
「Photoshopで描いて、Aftereffectsで並べる」
「クリスタで作った」
というなんとも予想通りの答えが返ってきました。
やはりそれが王道なんですね。
特にアニメーションの勉強をしたことがなくても、絵が描ければあとはパラパラ漫画の要領でなんとかなります。
そうやって独学で、趣味で自主制作アニメを作った知り合いが何人もいます。
手描きアニメーションをつくるには
【イラストを描くソフト】と【編集するソフト】
が必要になります。
おすすめのイラストソフト
絵描きさんの中で人気がある定番のイラストソフトは
- Photo Shop(月額980円)
- CLIP STUDIO(PRO版5000円、EX版23000円)
- SAI(5400円)
の3つです。
Photoshopは絵を描いたり写真を加工するソフト。
プロのデザイナーが使うソフトなので、将来デザイナーになりたい!という思いがあるならphotoshopの使い方を覚えておけば役に立ちます。
でも月々お金がかかるのはなんかイヤですよね。
機能が少ないけど安価で手に入るフォトショップエレメンツ(13000円)というのもあります。
アニメーションを作るのに最も適しているのはCLIP STUDIOのEX版です。
他のイラストソフトだと編集ソフトに持っていくのが面倒なのです。
詳しくは公式ストアを見てみてください。
フリーのペイントソフトだとメディバンペイントというものがあります。
photoshopのイラスト機能だけを使うようなソフトでとても使いやすいです。
実際に触ってみると手ぶれ補正機能もあってキレイな線が描けますよ。
お金をかけたくない人はまずはこれを触ってみてはどうでしょう?
ちなみに2019年に発表された、イラストレーター2661人のアンケートを集めた「イラストレーター白書2019」によれば、イラストレーターさんの使用ソフトのシェアはこのようになっています。
CLIP STUDIO シリーズ 78.5%
Photoshop シリーズ 37.1%
SAIシリーズ 23.4%
Illustratorシリーズ 15%
MediBang シリーズ 13%
ibis Paintシリーズ 10.5%
おすすめの編集ソフト
問題は編集ソフトです。
イラストソフトで描いたイラストを編集ソフトに読み込んで、つなげたり音楽や効果音を入れたり、エフェクトを入れたりするのです。
これはAftereffectsしかありません。
映像制作の仕事ではほとんどの人がこのソフトを利用しています。
年間契約だと月額1680円で月々プランなら月額3480円かかりますが、自主制作の編集作業だけなら1ヶ月あれば良いので、必要なときだけ契約して利用するという方法が良いのではないでしょうか。
Aftereffectsが使えるようになれば、映像制作のお仕事も受けれるようになりますしね。
無料で何かないかな?と探して少し見てみると「AviUtl」というフリーソフトの評判が良さそうなので、無料で使いたい人はこちらを調べてみてはいかがでしょうか。
また映像編集にはある程度のスペックの高いパソコンが必要です。
どれくらいのスペックが必要なのか、いくらくらいするのかはこちらの記事で詳しく書いたので参考にしてくださいね。
他の人と協力して制作する
自主制作アニメを作りたいけど、自分は企画だけしてお金を出して誰かに作ってもらいたい場合や、音楽を作ってほしい、英語に翻訳してほしい、エフェクトだけ作ってほしいといった時に便利なWebサービスもご紹介しておきます。
「スキルのフリマ」として注目をあびているのがココナラ
個人が個人に気軽にお願いできるのがとてもおすすめです。
クラウドソーシングでお仕事を依頼するクラウドワークス、ランサーズというサービスもあります。
自主制作アニメが完成したら
作った作品はぜひコンテストに応募しましょう。
表彰式などは人生の思い出になること間違いなし。
受賞できなくてめちゃくちゃ悔しいときもあるけど、それもまた醍醐味のひとつです。
とくにCGアニメコンテストは入賞すればクリエイターとの輪が大きく広がるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ぜひ僕と合宿で会いましょう。
無料のCGソフトBlenderの可能性
BlenderというフリーのCGソフトがあるんですが、CG業界でもこのフリーソフトで仕事を会社も増えています。
手描きのような質感で出力することも可能なので「背景の建物はCGでつくっちゃう」という方法もありますし「Blenderで背景のアタリだけつくる」という方法もあります。
さらにBlenderにはグリースペンシルという機能があって、これを使いこなせばBlenderで手描きアニメも制作することが可能なので、気になる人はチャレンジしてみてはどうでしょう。
僕が実際にBlenderを使っている様子も動画にしてみたので、よかったら見てくださいね。
自主制作アニメの基本
フレームレートは24か30で作りましょう。
つまり1秒に24コマか30コマということ。
「3コマ打ち」でフレームレート24で制作するなら1秒につき8枚の絵が必要になるということになります。
「ここは2コマにしよう」とかそのへんは自由です。
24fpsと30fpsの違い、フルアニメ、2コマ打ち、3コマ打ちどれが良いのか比較してみた
自主制作アニメの尺については、コンテストに出すなら10分以内のほうが良いと思います。
「10分以内」という規定のコンテストも多いし、長すぎると審査員がダレてしまいますし、10分以上の大作となると時間とモチベーションも問われますので、完成させることが難しくなります。
サイズはとりあえず1920×1080のフルHDで作っておけば良いかと。
さぁ、さっそくお話を考えて絵コンテを描くのです!
君に僕の作品以上に面白いアニメが作れるかな?
ふっふっふ。
他にも創作活動について、こんな記事も書いているので見てってくださいまし。
また、もし創作活動をしていく中で「どうすれば世の中に評価され存在感を出していけるのか」と迷っている人は、ぼくがつくった無料占いを試してみてくださいな。
「当たる!」とは言わないけど、違う視点に気付けるかもしれません。
占い好きの僕がもっとも当たる占いの、もっとも当たる部分を抽出したので、いくらかの気休め程度にはなるかなと、少しだけ期待しています。